2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『まわる神話』について 2

『まわる神話』は立体的な小説でトルストイの『戦争と平和』を神話風に書き換えた物語りである。また、ファンタジーの部分ではハリー・ポッターの作風を活かすことにする。文体はオリジナリティあふれるものでありながらも、桐野夏生さんの書いた文体に限り…

まわる神話への道 2

火村は『まわる神話』を書くためにいろいろな資料を読みまくり、頭のなかで整理していた。柱になるのはトルストイの『戦争と平和』だったが、その周囲にミヒャエル・エンデや桐野夏生の作品が文体に「にじみ出て」いた。 書くいとなみは血を原稿にたたきつけ…

物語の時間と日常の時間

われわれは≪日常の時間≫のなかで生きている。映画や小説のなかに<入り込んでいる>と≪日常の時間≫がまったく失われてしまいそうに思えるが、物語のなかで想い出す、そう、他者がファンタジーやミステリーの起爆剤としてうわっと想起するすることは一度や二…

『倫理学者と哲学者』2

哲生はトルストイの『戦争と平和』をファンタジーノベル『まわる神話』に書き換えようとしていた。哲生は小説を書くことが楽しくてたまらなかった。哲生は学生の身にいながら16歳でデビューし、哲学者ジャック・バロンと友愛の関係だった。トミコさんは編…

『まわる神話の道』

秀村は魔法の扉をあけかかっていたが、なかなか開けることができなかった。秀村は小説家で自宅のパソコンを使って小説を書いていた。自宅にはちいさいゴブリンがおり、ゴブリンが原稿のゲラをチェックしていた。魔法の扉は秀村のこころの深くにあった。ゴブ…

まわる神話について

『まわる神話』を執筆するにあたってトルストイの『戦争と平和』を参考にして執筆していくことにします。そして、<物語の時間性>にポイントを置くためにポール・リクールの『時間と物語』を精読しながら書いていくことにします。 そして、現在、執筆してい…

『Zの日常』

Zは外務省に勤める役人だった。主な仕事は会計公務をやっていた。昼は会計公務の仕事をし、会計公務の仕事が終わると黙々と自宅で小説を書く日々が永遠と続いていた。 ある日、友人のYから革命の演説をしたいので演説用の原稿を書いてほしい、と依頼があった…

『演劇と小説家』

哲村は演劇をやっており、若生は6畳間のアパートに住んでいた。妻はヨウコさんと言って、妻もまた小説を書く仕事をやっていた。 ある日、哲生は小説を書くことがいやになると、妻の話を聴き、新しい小説を書くための朗読と二足の草鞋として仕事をやり続ける…

『存在と時間』ハイデガーと『時間と物語』ポール・リクール

私は『存在と時間』の原書であるSein und Zeitをノートブックにかきうつし、ポール・リクールの『時間と物語』を精読することによって<物語りのなかの時間>について考察をすすめていきたい。このことは今後の創作活動にもつながるとおもわれる。ファンタジ…