2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『臨床哲学小説』 Kの物語②

私はKの部屋を訪ねたことがある。Kの部屋には運動学者である金子明友氏の著作やフッサール現象学の本があった。私は体操競技に関してはずぶずぶの素人だが、京都大学体操部に入ることになった。Kも京都大学体操部に入っていた。Kと酒をくみかわしながら…

『臨床哲学エッセー』 フッサール現象学と体操競技

私はフッサール倫理学を勉強して「人と人との間柄」について考察していきたい。カフカやハイデガーなどの実存主義の哲学を学んでスポーツに活かしていきたいと思っている。体操競技を現象学的に分析してエッセーとしてまとめていきたいと考えている。私は中…

『臨床哲学小説』 Kの物語①

Kは英国に留学したことがあった。私はいまだかつて日本という場所から離れたことがなかった。Kの話すブリテッシュイングリッシュは英国人からおすみつきをもらっていた。ある日、Kはドイツに行くことになった。Kは作家でカフカの小説が好きであった。K…