物語の時間と日常の時間

 われわれは≪日常の時間≫のなかで生きている。映画や小説のなかに<入り込んでいる>と≪日常の時間≫がまったく失われてしまいそうに思えるが、物語のなかで想い出す、そう、他者がファンタジーやミステリーの起爆剤としてうわっと想起するすることは一度や二度ではないだろう。

 小説を書くことは<生命の息吹き>を生み出していく行為なので、作家と読者のなかに≪物語の時間≫が生まれて、そしてクロスオーヴァーしていく。