2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

臨床哲学小説 『名探偵カント』

私は哲学者カントの助教をしている。カントは大学教授だった。ぼくはバッハを好んできいていたが、カントは意外にもフリージャズがすきだった。講義草稿をかりかりと書いているときでも大音量でカントはフリージャズを聴いていた。大学は人間世界の縮図でも…

臨床哲学エッセー 『読む本をしぼる』

スポーツ運動学―身体知の分析論作者: 金子明友出版社/メーカー: 明和出版発売日: 2009/06メディア: 単行本この商品を含むブログを見る まえがき ここに『スポーツ運動学』と題された本書は現象学的形態学を基柢に据えた身体知分析論の入門書である。その副題…

臨床哲学エッセー 『理論物理学と数学に夢中』

叔父に「モルフォルギー(スポーツ運動学の用語)から離れたほうがいい」とお正月の挨拶のときに釘を刺されたので理論物理学に方向転換することにした。現在は岩波文庫から出ているアインシュタインの『相対性理論』をA4 のコピー用紙にボールペンで筆写して…

臨床哲学エッセー 『眠ることができる音楽とは何か』

眠ることができる音楽を探している。いまのところの鉄板はブラームスの交響曲第1番だ。どすーんどすーんと序盤は重苦しくてどこが眠れる音楽だ!と思ってしまうが,曲調が変化していくとその様相は一変してくる。そのほかにもバッハのゴルドベルク変奏曲がよ…