2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『臨床哲学小説 アクネトードと私たちその7』

アナガタヒロシがただの言葉の羅列を書いていたらワタナベマリコがパソコンを覗き込み、「これって歌になっているじゃな〜い」と突然歌いだした。ワタナベマリコは不可思議なキャラだったが、良妻賢母を育てるためのミッション系女子大学に通うお嬢様。ベー…

『臨床哲学小説 アクネトードと私たちその6』

私は音楽を聴くと自然と文章を書くことができるようになっていた。斉藤和義とチャイコフスキーの『くりみ割り人形』は執筆に欠かせない。頭がもやもやとした陽炎のなかで書いている。明確なイメージというものはない。もしかしたらこれは作曲に近いのかもし…

『臨床哲学小説 アクネトードと私たちその5』

私は朝早く起きて執筆することが好きだった。夕方の6時30分にはもう寝てしまう。そして午前0時に起きて執筆活動をしたり、Twitterをやったりした。バンド活動の新聞を書くこともやっていた。バンド活動にはこうしたこまごまとしたことが必要なのだ。G君とは…

『臨床哲学小説 アクネトードと私たちその4』

私はドストエフスキーの思想を宮沢賢治バンドにもりこもうとしてボイスレコーダーにドストエフスキーの『罪と罰』を吹き込んでいた。長く登場人物も多く私はめげそうになりながら吹き込みを続けた。そのあいだにバッハの『ゴールドベルク変奏曲』を聴いたり…

『臨床哲学エッセー ボイスレコーダーと読書』

最近、沼津市立図書館で借りてきたギリシア悲劇をボイスレコーダーに吹き込むことが趣味になっている。『オイディプス王』と『トロイアの女』を吹き込んで繰り返し聴いている。Twitterをやりながら聴くことができるのでものぐさなぼくでもなんとか血となり肉…

『臨床哲学 アクネトードと私たち』その3

私は小説家で一週間の出来事を小説にして書いていた。そのために宮沢賢治のバンドのライヴやスタジオ録音に足しげく通った。バンドのリーダーはボイスレコーダーに宮沢賢治の詩を節をつけて吹き込んでいた。また、オリジナルのメロディーも吹き込んであり、…

『臨床哲学小説 アクネトードと私たち』その2

私はドストエフスキーと論争をしたことがある。彼はてんかんに苦しんでいた。同じ精神疾患を抱えている者どうしだったので話がはずんだ。このことはアクネトードもよく知っており、トルストイとも友人の間柄だった。細君のMにはアクネトードは見ることができ…