『臨床哲学エッセイ ボイスレコーダーに吹き込んでいます。』

このところ眠剤をODしてしまうことが多い。これは身体にもこころにも良くないのでやめたほうがいい。ぼくは今、ボイスレコーダーハイデガーの『存在と時間』や白石豊先生の『実践メンタル強化法 ゾーンへの招待』をふきこんでいる。もちろん、金子明友先生の『身体知の形成 運動分析論講義・基礎編上』もボイスレコーダーに吹き込んでいる。金子明友先生は運動分析論を現象学や形態学を俎上にして「現場に生きるスポーツ運動学」を深化させようとしている。金子先生の考え方はドイツ語圏の故クルト・マイネル教授の遺志を引き継いでいる。

 ぼくのヨーガの実践は身体知の考察にクロスオーバーしている。白石豊先生の金子明友先生との出会い。そして、加藤澤男先生との出会いによって身体知の考察を余儀なくされている。メンタルトレーニングが巷間にあふれているなかでもスポーツ運動学という<学問>に立脚しながらもヨーガの出会いが白石豊先生の生きざまがその行間からにじみでている。

 不安から逃げることからこのようにボイスレコーダーに吹き込んで聴きながら耳学問として学んでいる。自律神経の乱れは交感神経と副交感神経とのきりかわりでおこなわれる。大仰に現象学とか形態学とか出す必要がない。そのことを金子先生の著書から学んだ。Twitterで交流しているmastercourseのツイ仲間からは「理論的枠組みは現象学ゲーテの形態学による」と言う。