或るエッセイ

私はヴァイオリンを習っている。休学中にもかかわらず、大きくかまえたものである。そのあいだ、三島由紀夫の『豊饒の海』四部作をマラソンのようによんでいる。『豊饒の海』のなかの『春の雪』は文章が流麗で「ますらをぶり」を感じさせる。主人公は変転流転ししているのである。はJ文学の巨頭でもあり続けてある。そして、谷崎潤一郎の『細雪』と与謝野晶子の『源氏物語』も並行して読みあじわっている。「家族の在り方」を日本の文学からひもといてく作業をしている。

 また、ラテン・アメリカのガルシア・マルケス著の『百年の孤独』も日本文学との比較のためと「家族の在り方」や「一族の在り方」を問うために熟読している。