2013-11-13から1日間の記事一覧

『臨床哲学小説 アクネトードと私たちその11』

それから数日後、G君から返事が来た。詩の応酬だった。私はその詩を読んでげらげらと笑った。これはこれはたいした正義をろうしている。言葉のボクシングだ。だから私は小説を書くのだ。誰にも頼らない文学を。唄を歌うように朗々と。希死念慮っていう奴は逃…

『臨床哲学小説 アクネトードと私たち12』

私はG君の詩にメロディーをつけた。「宮澤バンド」で歌うためだ。コード進行表をつくるだけだった。私は楽譜を読むことができない。ギターをさわりながら、かりかりと2B の鉛筆で神に祈るように書いていった。そしてアンプとエフェクターの調子をたしかめて…