2012-10-05から1日間の記事一覧

『臨床哲学小説 深い河のほとりで』

沼津の或る深い河のほとりで、私は小屋を建てて住んでいた。私は純文学の小説のために詩も書いていた。私は詩を書くことのほうが小説を書くことよりも上手にできた。 高校時代から「自分の世界」と周りの「世界」とのあいだに悩み、考えていた。そのために私…

『詩 物語を書く』

私は物語を書いている 物語を書いている私は生命の連なりのなかにいる この物語はいったいだれによまれるのだろうか 時間の流れのなかでいったいだれに読まれるのだろうか 私は一族の物語を書き続けていきたい ワルツの単調で美しい流れのなかで ヒントのな…

『詩 探検』

私が探しているものはここにはないもの どうやって探していけばよいのかわからないもの 自然によってしか教わることができない 他者から自己へと伝承されていく 目では見えないもの 言葉では決して伝わらない 言い表すことができない 数式によってさえも表す…