2012-04-01から1日間の記事一覧

『臨床哲学エッセー』「音楽と軀」

音楽と軀は密接にからまりあっている。クラシック・バレエにおいて音楽を聴きながら踊ることは最も大切ないとなみである。両耳を貫通するように音楽を聴くことによって音楽を軀にしみ込ませるのである。クラシック・バレエは年齢を問われない芸術である。音…

『臨床哲学小説』「それぞれのなりわい」

私は<生きづらさ>を感じており、友人のKにそのことをうちあけることにした。Kは小説家でいろいろなことを知っていた。私は古い音楽から作曲することをなりわいにしてきた。Kはフランス語で詩や小説を書くことができた。Kはむかしバンドを組んでいたが…