『詩 詩人の役割』

詩人の役割は読者に日常から離れた世界へと、いざなうことだ。
君とぼくとの間柄のなかで。
詩人は散歩する。
夢想して絵を創りだすためだ。
耳になじむ言葉を撰んで、
ぼくの世界が君の世界とつながっていくことを、
証明するために詩があってもよい。
あふれる言葉のなかで。
あふれる絵のなかで。
まるでバレエを踊るように、
ぼくは君のために詩を書いていく。
秋はどんどん濃くなっていく。
濃くなる詩心は転回していく。
いつまでも、いつまでも。